特別講演会『顧客価値のイノベーション:日本企業に求められる価値づくり経営』開催報告

残念ながら中止となった春季懇話会でご講演をお願いしていた大阪大学経済学研究科教授の延岡健太郎先生に、さる10月8日(木)18時からZoomによる特別講演をお願いしました。

先生からは、「顧客価値のイノベーション‐日本企業に求められる価値づくり経営」というテーマで非常に刺激的なお話をいただきました。ご専門の経営戦略、技術経営をベースに企業でのご経験も踏まえて、日本企業が手段でなく、顧客価値(イノベーション)を創造することを考えなければならないこと、イノベーション=価値づくりの指標として売上総利益の概念の重要性を指摘されました。さらに、B to Cの例を中心にSEDAモデル(Science Engineering Design Art)の追求と価値づくり人材の育成が肝要だが、B to Bでも、顧客企業に経済的価値をもたらすソリューション提案ができる徹底的な準備が必要とのご指摘もあり、メーカに働くものとしてはある種ショッキングな、しかし考えさえられることの多いお話でした。

当日は4期から57期までの幅広い層の会員23名が参加しましたが、予定の1時間半を少しオーバーするほど質疑応答も活発に行われました。

コロナ禍のため、秋季懇話会も開催が困難な状況ですので、オンラインを活用した例会、講演会を活用した活動を引き続き検討して参ります。