2017年秋季懇話会(講師:谷本篤洋氏・三井住友信託銀行上席理事)

平成29年11月11日(土)、東京一ツ橋の日本教育会館(喜山倶楽部)にて秋季懇話会が開催されました。

法学部青雲会との共催で開催し、谷本篤洋氏(三井住友信託銀行上席理事、大阪大学法学部昭和59年卒)の講演「円滑な相続・資産承継のために~信託の活用等、あれこれ~」をお聞きしました。

平成27年1月に相続税制が強化され、課税対象相続人と課税対象比率が急激に伸びました。それに伴い 遺言公正証書作成件数と遺産分割事件数も大きく上昇しました。実際に相続が発生した場合に必要となる 相続に関する法的知識についてまず丁寧な説明がありました。(法定相続人、法定相続分と遺留分など)

そして、相続対策のポイントとして、
①遺産分割対策
②相続税対策
③相続手続き対策
があげられ いずれが欠けても「困ったことに・・・」と強調されました。

後半では、信託の活用について、おおくの事例をあげながら、たいへんわかりやすいお話しをお聞きできました。「遺言信託」「遺言代用信託・受益者連続信託」などです。さらに、成年後見制度についても触れられ、後見制度支援信託」「任意後見制度支援信託」の説明がありました。超高齢社会を迎え、金銭等の財産管理・運用がますます注目され、信託の役割が大きくなっていることが強調されました。まさに「備えあれば憂いなし」ですね。

法経あわせ約60名の同窓が集いました。講演会のあとに行われた懇親会もたいへんな盛り上がりでした。

懇親会は、東京待兼会久保会長の挨拶と乾杯の発生からスタートし、おおくの同窓諸先輩から メッセージをいただきました。

久保会長の挨拶です。

名司会の井上義教さん。

熱いエールを送る天野太球磨さん。