【4月17日(土)11:00 開催】第27回例会『飢饉と貧困と災害:新しい視座からみる』のご案内
概要
テーマ
『飢饉と貧困と災害:新しい視座からみる』
飢饉とは、何らかの自然災害等の結果として、食料、特に穀物の不作や凶作のために突如、食料不足が発生し、そのために食糧危機となり、食べるものがなくなって、大量の死者が出ること、と考えられています。
しかし、飢饉の原因は、1)食料不足、穀物の不作・凶作、2)人口の過剰や増加、3)洪水、干ばつ、地震、火山の噴火、疫病などの自然災害、のどれでもないことを議論します。それらの1つ、2つやいくつかは重なって、引き金要因となったことはあっても、飢饉の真の理由ではないことを、ソマリア、ウクライナ、マラウイ、マダガスカル、エチオピア、中国、北朝鮮などの事例から検討します。
食料があっても飢饉は起こり、穀物の凶作でも飢饉になっていない例もいくつもあり、人口要因だけで飢饉となった例はほとんどないことに触れます。多くの飢饉は、援助・政策の誤りや遅れ、政治による意図的な放置・無視、など結局は人災と考えられます。飢饉とは社会的、政治経済的な弱さ、脆さが、戦争・内乱や災害時にきっかけとなり表面化され、大規模な死者の発生に至ること、その被災者の多くは貧困の下で、社会的経済的弱者であること、などをお話します。
講師
帝京大学元教授
松井 範惇 氏(16期)
講師略歴
1968年3月大阪大学経済学部(小泉進ゼミ)卒業後、アジア経済研究所入所。
1972年5月ハワイ大学大学院経済学修士、1984年12月オハイオ州立大学大学院にてPh.D。
オハイオ州立大学、ケニヨン大学、デニスン大学、アーラム大学で教鞭。
京都産業大学、山口県立大学、山口大学を経て、2010年4月より帝京大学経済学部教授。
2019年9月に退職。
開催日時
2021年4月17日(土)11:00 ~ 12:00
※途中での入退席自由です。
参加費
無料
開催方法
WEB会議サービス「Zoom」を使用して行います。
ご参加にはカメラ・マイク機能のついたパソコン・タブレット・スマートフォンのいずれかが必要です。
参加希望者には開催前日に専用URLをご案内いたします。
※当日までに専用URLが届かない場合はご連絡ください。→ お問い合わせ
お申し込みについて
締め切り
2021年4月15日(木)23:59
お申し込みフォーム
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